satorimo

satorikの備忘録

リハビリの祖母

もう90にもなる祖母は、先の脳梗塞で倒れてから右半身の麻痺が酷くほとんど動かない。

先日リハビリ専門病院に移った。

恐らく以前と同様に動くことはもうないだろう。それでもあの小さい体に辛いリハビリをする気力が残っていたことには驚かされる。毎日2〜3回のリハビリがあるそうだ。眠たくてもしんどくてもしなければならないリハビリ。これまで眠たい時にはお昼でも転んでいた生活だったのだから、さぞ大変な生活だろう。

 

動きたいという意思がこんなに残っていたなんて。実のところ当初は祖母のことを精神的な面でもうダメかもしれないと思っていた。あんな姿を見たら誰だって思うはず。

ほとんど骨と皮の細い体が、ベッドに横たわって目に力はなく、言っていることも殆ど理解できない。悲しいかな、これで終わりかと思ってしまった。

でも祖母は諦めていなかったようだ。文句は言いながらもリハビリを頑張り続けている。動かない右半身も少しずつ動くようになり、通じる話もできるようになってきた。(変なことをよく言うけれど、これは病院に入る前からも同じだったので気にしない)

顔色も良くなり、倒れる前の表情に戻った。

 

何より嬉しいのは、口からご飯を食べることができるようになったことだ。前の病院では食べられないと判断され胃ろうをしたが、リハビリ病院に移り再検査したところ、食べられますとのこと!

重湯から始まったが、美味しいと言っていたそうだ。3食のうちまだ1食しか口から食べることができないが、いつも完食らしい。祖母から食べる喜びが奪われなくてよかった。

 

とはいえ、通常の生活にどれだけ近づけるかはまだ全くわからない。